ジーケネイズは、両眼の共同作業を重視した視力検査を行っています。
『両眼開放屈折検査・両眼視機能検査』
快適なメガネ作りに、両眼開放屈折検査・両眼視機能検査を
行っております。
片眼遮閉屈折検査に始まり両眼開放屈折検査、両眼視機能検査
それから近距離の検査を行います。
両眼視機能検査とは、
両眼がひとつの眼のように働き、脳で新たな感覚として捉えているかどうかを
検査します。
両眼視機能検査の内容は、融像検査・立体視検査を偏光視標を使用し
検査します。
立体視検査 立体視機能は両眼視機能の中で最も優れた機能であります。
視力検査の最後に立体視テストを行い、テスト結果が良ければ両眼視機能は
健常であると判定します。
両眼開放屈折検査とは
視力検査を行う前に、まず知っておくことがあります。
『人の眼は二つありますが、片方をふたして片眼で見るのと
両眼開けて片方の眼で見るのでは同じであるのか、それとも違うのか。』
一般に度数を測定する場合
片眼をふたしてそれぞれの眼を測定し、そのあと両眼で測定しますが
その片眼と両眼で見たときに同じかそれとも違うのか、
簡単に説明いたします。
片眼視では、眼の屈折力やピントを合わす働きである調節力、そして2つの
点を別々の点として見分ける能力や、物の形を区別認識する能力(分離覚・
形態覚)等の条件や要素があると知られています。
また、両眼視では片眼視の要素の他に眼位(両眼の取る位置)・輻輳力
(眼を内側に寄せる力)・開散力(眼を外側に寄せる力)・融像力(両眼に
映った像をひとつにまとめる
働き)・抑制(物が2つに見えたとき、一方の物を脳が消す働き)などの
影響が加わって、調節・瞳孔径・眼位・輻輳が屈折値に大きな変化を
もたらすといわれています。
特に、調節と瞳孔径は片眼視と両眼視で少なからず差が出ます。
調節において、片眼での視力は調節が介入して、両眼視での屈折値より
近視側に屈折値が移行し、片眼視より両眼視の方が軽減することに多かれ
少なかれ期待が持てるようです。
※眼の屈折力 眼球の中でも水晶体の屈折力は調節を行うと数値が増加
します。
その為に、数値が増加しないようになるべく調節を抑えた検査方法
『両眼開放屈折検査法』 が、言うまでも無く良いのは火を見るより明らかで
ありましょう。
瞳孔径は片眼視より両眼視の方が縮瞳(瞳孔が細くなる)し、物の周りに
生じる散光圏(ボヤケの層)が少なくなり焦点深度が増加し視力が向上
します。
つまりぼやけが少なくなり見やすくなるのです。
以上のことから両眼開放屈折検査を行っております。
それでは、両眼開放屈折検査とはどのような検査方法か
下記の方法があります。
ハンフリス法・オクルージョン法と
偏光視標による方法です。
ハンフリス法・オクルージョン法とは
測る眼とは違う方の眼を少しぼやかして両眼で視力表を見ていただき
一方の眼を測る方法です。
※オクルージョン法は日眼研元代表の岡本氏の考案された方法です。
偏光視標による方法とは
両眼をあけたままで、右眼だけで見える視標、
左眼だけで見える視標を用いて、それぞれを測る方法です。
当店の両眼開放屈折検査は、オクルージョン法と偏光視標のどちらも実施
していますが最近は主に、オクルージョン法で行っております。
私たちは、日常両眼視の状態で生活し、またメガネも通常両眼同時に開き
使用しているので、両眼開放下における各眼別の視力を測定・チェックする
必要性が出てきます。
日常の視力と同じように、両方の眼を開けた両眼視が片眼視より自然体である
ことが分かります。
ジーケネイズの視力検査は、片眼遮閉屈折検査に始まり
両眼視機能検査を経て、両眼開放屈折検査、近距離の検査で終了し、
希望されるメガネの度数に調整します。
その次に装用テストを行いお客様とメガネの度を決め、快適なメガネを
お作りさせて頂きます。
以上のことから、自然体である両眼開放下で物を見ることを基本に
ジーケネイズでは視力検査を行っています。
これらの視力検査を基本に、次のメガネ作りに生かされております。
プリズム矯正メガネ
眼位の異常(斜位や斜視)で ものが二重に見える、よく疲れる。
車の運転で片目をつぶる、パソコン作業で片目をつぶる。
3Dテレビや映画がうまく見れない。
片目ではよく見えるが両眼では見えにくくなる。
メガネ店や眼科に相談しても、異常はありません、と言われた。
これらを訴えられるかたがたまにご来店されます。
片目をつぶる運転は危険ですし
片目でのパソコン作業は疲れ、作業能率が落ちます。
これらは ※両眼視機能検査によりプリズム矯正することで、融像視ができ
片目をつぶらずに両眼で、運転やパソコン作業を行うことができるように
なります。
3Dテレビの立体感もリアルで圧巻です。
メガネで有効性がない眼位の異常もあります。
不同視メガネ
左右の視力がかなり違う為に
これまでメガネ店では
『メガネでこれ以上の視力は出ないと言われた』
『メガネではこれ以上、無理と言われた』
『コンタクトレンズでないとダメと言われた』
これらの方々が
『メガネで車の運転をしたいが、見やすく出来ますか』
『メガネで視力が出ますか』
『両方の眼で物を見たいのですが』
このような問い合わせがときどきあります。
私どもでは不等像視、プリズム誤差、調節力等を慎重にチェックをし
装用テストに時間を掛け、違和感を少なく慣れやすい掛けやすい
度数を調整しております。
不同視メガネ調製のポイントは
不同視メガネの視力検査
当店の視力検査は、両眼視機能検査が必須であるため
不等像視のチェックはもちろんの事 同時視や融像視、
そして立体視(3D)のチェックを行います。
不同視フレームの選択
度数が決まっても、不同視メガネにはフレーム選びが良し悪しを左右
します。
フレームはなんでも良いのではなく、プリズム誤差が少なく
不同視に向いたフレームがあります。
不同視メガネのフィッティング
フィッティングは、頂間距離を短く、プリズム誤差を少なくする調整が
必要です。
以上の事を留意し、不同視メガネを調製しております。
コンタクトレンズでご来店頂いても結構ですが、現在ご使用のメガネを
必ずご持参ください。
強度近視メガネ
コンタクトレンズでご来店頂いても結構ですが、現在ご使用のメガネを
必ずご持参ください。
詳しくはこちらから
パソコンメガネ
当店の視力検査を行い、近距離の検査で使用した近用リーディングチャート
によって適切な度数やレンズの種類によって快適パソコンメガネができま
す。
眼からパソコンまでの距離を測定してご来店ください。
お客様に合ったパソコンメガネを調製いたします。
遠近両用メガネ
当店の視力検査の結果、豊富な種類の遠近両用テストレンズによって
快適な遠近両用メガネがご提案できます。
実際、遠近両用レンズのテストレンズをかけて、見え方や装用感を
体験していただきます。
見え方や装用感を体験していただくと
『周りの人が言うほどでもない』
『思っていたほど違和感がない』、などと良い印象を持っていただけること
が あります。
違和感を強く感じるかたもおられますので、装用テストは重要になります。
累進帯の短いタイプ、標準タイプ、室内用、近用ワイドタイプなど
多種類のテストレンズをご用意していますので、最も適した遠近両用
メガネが見つかることと思います。
深視力メガネ
『深視力でお困りのかたに』
深視力検査は、大型及び二種免許試験の取得・更新時に義務付けられて
おり大型免許、二種免許の取得・更新時に必要な視力テストです。
必要な方やご希望の方に
当店では、視力検査(両眼開放屈折検査・両眼視機能検査)を行った後、
精密立体視(静的)のチェックを行いますが、必要な方やご希望の方に
動的立体視の三桿試験を行います。
深視力計
ハイカーブレンズ・スポーツサングラス
ハイカーブフレームやスポーツサングラスの見え方が、メガネの見え方と
違う、目の疲れやひずみを感じる、これらはそり角の強いことなどが
原因であるといわれています。
この問題点を解消するために開発された『HOSOKI』形式ハイカーブ用
検眼枠と度数補正及び微量なプリズム誤差補正により、見え方が改善
しました。
ハイカーブフレーム
HOSOKI式 検眼枠
そり角度可動式ハイカーブ対応メガネ検眼枠
0°〜25°まで5度きざみで、そり角度が可変します。
スポーツサングラスは、RUDY PROJECTの取り扱いとなります。
偏光サングラス
釣り、ドライブ、ゴルフに
眩しさやぎらつきの原因となる直射日光と反射光を効率的にカットする
偏光レンズ。
当店では、コンベックス社とコダック社を中心に取り扱っております。
近距離の検査は、上記の検査結果からすべてのお客様に、両眼視機能や
両眼開放屈折検査が可能な近用視力装置(リーディングチャート)を
使用し、目的に合った快適な近用度数を求めます。
パソコン用メガネ、遠近両用メガネの測定には、この近用視力装置(
リーディング チャート)が 適正に測定することができます。しかし画面
までの正しい距離が 分からなければ正しく測定することはできません。
そのため、距離を測定して ご来店ください。
近年、パソコン作業が増え調節力に問題を抱える人の増加が懸念され
ています。
このことにより、ピントを合わす働き(調節)は年齢を問わず検査に取り
入れています。
上記の検査により快適なメガネを作る第1歩になります。
体調により視力やメガネの度が変わりますので、ご来店のタイミングは
重要です。
2024/4/20
大阪眼衛生協会 眼鏡士 小川都志朗
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